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したたる密室

―――これだ。
彼から立ち上る、オスの匂い。
わたしは、これを嗅いでしまうたびにおかしくなってしまうのだ。
頬は勝手に熱くなってくるし、目もおそらく潤んでいる。息も上がって、何より心拍数が早くなる。首元から背中まで、いやな汗が湧いてくるのが分かるし、下着のしめつけ出さえもいやに気になってしょうがない。
たまらなくなって、彼の手の甲に触れてみた。まだ冬場の乾燥が残っているせいで、彼のそこは白くかさかさになっている。浮き出た静脈の筋をなぞって、自分の手の甲もすり合わせてみる。
たまらない。
こんな気持ちになるのは久々だった。
彼はまだわたしからのシグナルを何も感じ取ってはいないのだ。
彼を注意深く観察する。
わたしは毒気にでも当てられたかのように押し黙って、彼の息遣いを数える。
制服っていうものは、必ずその人の匂いが移ってしまうものだ。どんなに消臭剤を駆使したとしても、日頃から着ているジャケットやブレザーは、その人の極近しい人にだけ勘で見分けられるはずだ。……少なくてもわたしは、彼の制服を見分けられる自信がある。
彼は、わたしの隣でだまって読書にいそしんでいた。
よほどその本が気に入っているのか、わたしには気持ちのカケラも向けていないのだ。
そんな時、わたしは彼の邪魔をしたりしない。忠実な番犬にでもなったかのように、ご主人様が目を上げて、わたしの方へ微笑みかけてくれるのを待つ。わたしにとってその時間さえもが貴重なひと時なのだ。
彼がわたしの部屋に始めてきたのは、あの雨の日。
泊まっていくかどうか聞いたのに、彼はそれに全然反応を示さなかった。
わたしの落胆を、彼はどれほど気づいてくれているのだろうか。
でも、こうして彼はほとんど毎日ここへきてくれるようになった。
彼を屈服させてやりたい。わたし無しではいられないようにしてやりたいのだ。周到に、念入りに、注意深く。彼をからめとってやりたい。
わたしがこれから彼をこの家に引き止める算段をしていると、彼の指がわたしの思考をさえぎった。人差し指と親指だけでわたしの手の平をちょんちょんとつつく。彼にとっては読書中の無意識の手遊びかもしれない。それだけの仕草でも、彼のちょっとした反応にわたしは心の中で歓喜してしまう。
…ダメだ、本当に、わたしはどうしたんだろう。
これまで、こんなに人を好きになったことが無いわたしは、いつも当惑ばかりだ。
試しに、そろそろと彼の手の甲から胸の方に手を伸ばしてみた。そのままもぞもぞと体制を入れ替えて、彼の背後から抱きしめていく。靴下を脱いで放り投げ、はだしの足を彼の胡坐をかいているそのひざの下に滑り込ませる。
「うーわっ、冷てえ!」
彼が小さく叫んだ。わたしはいつものようにイタズラ好きの女の子を演じてニヤッと笑ってみせる。しかし、彼はわたしの顔を見ることもなく、黙認だけしたようだった。これにはさすがにカチンと来た。
彼のお腹の前で組んでいた手を、徐々に下の方へずらしていく。
「こら、やめろよ。本読んでるだろ!」
彼は、読書を邪魔されるのを極端に嫌う。でも、わたしのイタズラがそう簡単に止むことも無いことを彼は知っている。
試しに、耳に息をかけて、甘く噛み付いてみた。これには彼も黙っていられないだろうと思ったのだが、なかなかしぶとく我慢している。これではどうだ。わたしは彼の胸をもんでみた。最近になって気づいたのだが、男の人もこれをされると気持ちいいのか、それとも女にされるのが屈辱なのか、相当嫌がる箇所なのだ。効果はテキメンだった。彼はそれまで呼んでいた本を放り出し、ついに防戦を張ることに決めたようだった。後ろ向きに手が伸びてくる。
「うりゃあ!!」
わたしは、それをつかんで軌道そらすと同時に動いた。胡坐をかいている彼のひざの上に自分のひざをかけてホールドし、彼の背中に自分の胸と腹を密着させたのだ。これだと、彼は後ろ手でわたしをくすぐりにかからなければならないので、かなり形勢はわたしに有利になる。
「くっそ、まじでやめろって!」
彼がこっちに全神経をはらうようになったから、わたしの目的は達成されているのだが、彼を完全に屈服させるまでやめないことにした。
まずは首筋を舐って彼の頬を粟立たせてやった。年の近い兄貴がいたおかげで、くすぐることに掛けてだけはわたしは天才的な能力を発揮できる。続けざまに、後ろ手で不利な彼の脇の下を猛然とくすぐってやる。防御してきたら脇から腹、そして胸へと波状攻撃を掛ける。
彼が可愛いあえぎ声を出し始めたところで、とどめとばかりに彼の股間へと手をやった。そこはまだ反応してはいない。これにも腹が立ったので少々手荒にズボンの上からこすりたててやる。彼のモノはすぐに反応を開始した。
人間というものは、体の前面には防御機能が素晴らしく働く。
しかし、それは逆に言うと人間にとっての最終的な弱点にもなりうる。
哀れにも亀のように手足をちぢこませて防御姿勢をとってしまった彼に、わたしは耳元でこう囁いてやるのだ。
「もうやめてほしい?」
「ああ。もうやめて、本当に、マジで降参!」
「じゃあ、降参した証拠にマコトのおちんちんを見せて頂戴。」
「ってお前?!ちょっとノリノリじゃないか?」
わたしは彼の耳にまた息を掛けてやった。わたしの命令が絶対であることを分からせるためには、もっと苛めてやる必要があるらしい。びくっとなった彼の隙を突いて、くすぐりの波状攻撃を開始する。
「ちょ、はあ、おま、待って、はあはあ、ぁあうっ!」
右手は彼の股間にキープさせたまま、左手だけを使って彼の体を陵辱する。所詮一人っ子の彼にわたしの敵は務まらないのだ。あまりの快感に、わたしもよだれが出そうになってきた。いかんいかん。
「早く出しなさい。そうしないと、本当にやめないわよ。」
素足になったわたしの器用によく動く足の指も、彼の股間を蹂躙しようとじわじわと彼の秘部へと侵軍を開始していた。その間にも、わたしは彼の肩や背中から発する匂いを肺いっぱいに吸うのを忘れない。
彼は、とうとう本当に降参してベルトに手を掛けた。わたしも20本の指を駆使して、彼の不穏な動きを常に警戒しつつそれを助けてやる。数秒と経たずに、彼の立派なものがびよんと飛び出した。
「本当に、聞き分けのいい息子さんで助かるわ。」
わたしは、可能な限りの甘い声で彼に言ってやる。これこそ、彼がわたしに最後の砦を空け渡し、投降して許しを請うべき悪魔の合図であるに違いないのだ。
彼のネクタイを解いて、手首に巻きつけてきつめに結ぶ。これで彼は完全に無抵抗だ。
続けて、フローリングの床に手の平をつけて、念入りに冷やす。彼は黙ってなすがままだ。
「お前さ、俺のコトが本当に大好きなんだな。」
彼が皮肉めいた声でわたしを挑発する。
「ええ、そうよ。さっきからあなたのここを苛めたくてしょうがなかったの。」
充分に冷やした手の平で、彼のそこを包んでやる。彼は無言でのけぞった。それを見て、わたしも全身が落雷にでもあったかのように、思わず震えてしまうほど歓喜する。彼がこっちに顔を向けた。どうやらキスをせがんでいるらしい。わたしは最大限の自制心でそれを完全に無視して、右手と左手、右足と左足に全神経を集中させた。彼の気持ちいいところを的確に刺激するのは、今の私にはまだそんなに簡単なことではなかった。
二人とも無言で、荒い息遣いを聞かせあう。
右手で彼の亀頭と鈴口をさすり、左手は彼の陰茎をこすりたてる。右足と左足は時に強引に、時に慎重に、彼の二つの袋を転がすように攻める。
「う、うまくなったな・・・」
彼が切羽詰った声を上げだした。
「もうちょっと言い方ってモンがあるんじゃない?」
わたしは、まだイジワルをやめる気はない。彼の二つの袋をつかんで、中にある玉を慎重にこすってやる。彼はそれだけでのけぞってしまった。
「痛かった?今度生意気なことを言ったら、もっとひどいことになるわよ。」
彼は、脂汗を浮かべて何度もうなずく。
「あなたのキンタマは誰が握ってるの?」
「和泉ミハル様です。」
「よろしい。」
私はそれだけで気分がよくなった。溜飲が下がるとはこういうことをいうのだろうか。

私は、さっさとプレイは止めてしまって、彼の手を縛っていたネクタイを解いた。
こういう風に遊んだ後の彼は、なぜか決まってもの凄く優しいことが多かった。たまに荒々しくなってしまうこともあるのだが、今日は前者のようだ。
ゆっくりとしたリズムでわたしの服を脱がせていってくれる。
制服のリボン、ブラウス、スカート。それだけ脱がせてしまうと、彼も自分で服を脱いでお互い下着姿になった。二人してベッドに寝そべると、彼が尋ねてきた。
「なんか、ストレスでも溜まってたのか?」
彼が、ちょっと剣のある表情で私に聞いてきた。見せ付けるようにして、さっきまでネクタイで縛られていた手首を私の目の前に持ってくる。うっすらと青くあざのようになっていた。
「これじゃしばらく部活も体育もできねーぞ。」
「ミサンガでも編んであげるわよ。」
わたしがそっぽを向いて答えると、荒々しくキスしてきてくれた。下唇に軽く噛み付くようなキス。わたしはまたそれだけで胸が高揚していく。
彼の匂いを嗅いでしまった最初のときから、私のアソコは十分すぎるほど熱く濡れていた。普段は無臭のはずだが、今日はお互いに汗をかいてしまったせいでそこから匂いが漏れてきてるように感じてしまう。
さすがに恥ずかしくなって、彼のキスに答えながらきつく抱きついた。わたしの匂い、彼にはどう届いているのだろう?
二人で重なったまんま、上になったり下になったりしてキスを続けていたら、いつの間にか彼が上になってわたしを獣のような目で見下ろしていた。ああ、聞きたい。わたしの匂い、臭くない?いやじゃないの?
マコトは、いつの間にかわたしのブラのホックを外していたようだった。無理やり剥ぎ取るようにして、ブラを放り捨てる。背中で、ベッドのシーツがめちゃくちゃになってるのを感じる。ああ、直すの手間だろうな。
……ああ、さっきから思考が乱れてる。彼の目が直視できない。彼の気持ちをストレートに受け取れない。さっきあんなに苛めちゃったのに、わたしのコトをこんなに大事に扱ってくれるからだ。
彼の手が、わたしのそこへも伸びてきた。
この瞬間だけは、いつも緊張してしまう。体の動きを止めて、視線も彼の指先に固定させる。彼の息遣いにわたしも同調し、ゆっくりと息を吐くように心がける。
え?
彼の指の着地点は、意外な場所だった。
わたしのおへそ。
そのまま下へ向かわずに、そろそろといびつな円を描くようにさまよわせる。
「焦らさないでくれない?」
精一杯の強がりをこめて、彼を睨みつける。
「なんのこと?」
彼はわたしのわき腹に指を這わせた。気持ち悪い。けど、気持ちいい。いやだ、こんなの。切な過ぎる。
「おねだりしろよ。さっき俺がしたみたいに。」
「ああ、許してよ。お願い、もうああいう風にしないから、わたしのあそこに触って。」
「下着がべっとり濡れてるぞ。そんなに濡れてたら気持ち悪いだろ。」
この言葉には、さすがに泣きそうになった。でも、彼はやめる気は無いらしい。
「お前は乳首で我慢しな。」
そういって、つまむようにして5本の指全体を使い、わたしの乳首を愛撫した。ぞくぞくとした感触が、わたしの背中を襲う。不思議なのだが、胸のすぐ裏の辺りの背中が、もぞもぞと気味悪くうごめくような感じなのだ。
「やめて、お願い。」
「こうするとどうなんだ?」
今度は、クニクニと親指の平で乳首の頭をなでさすられた。これまた不思議なことに、この部分と連動しているのはわたしのクリトリスだった。熱く勃起してしまい、どちらもびりびりとした刺激を脳に送ってくる。彼が親指の腹から人差し指のツメに切り替えた途端、その刺激が倍になる。
「ヤメ…」
わたしの悲鳴が止まないうちに、彼のもう一方の手がすぐさま動いた。下着を必要な分だけ下ろすと、直接クリトリスをつまんできたのだ。これにはわたしの精神が崩壊しそうだった。
「あ!!あっ!やめて!あ!!」
じりじりとしたアナログ的な刺激から、もっと直接的な、電気的な刺激へと切り替わる感じ。わたしの頭は、彼からの刺激を受け取れ切れずにあふれさせてしまっているようだった。ちょっとずつ、意識が白くなっていく。
彼は、クリトリスへのやわらかい刺激をやめないままで、片方の手だけを使って完全にわたしの脚からショーツを脱がせてしまった。それによって白くてやわらかい太腿がより協調されて、彼はそれに息をのんだようだった。
「いつ見ても、きれいだな。」
彼はため息をついて、わたしの脚をなでた。その刺激にすらわたしは反応してしまい、彼を驚かせる。
「すけべなのはいいんだがな、」
彼は、うっとりとわたしの胸に手をのせると、わたしの耳元で「俺だけにしろよ。」と囁いた。
わたしが無言でうんうんとうなずくと、満足したのか自分の下着も下ろした。禍々しいまでに大きくなったマコト自身が、わたしを支配するためだけに飛び出したかのようだった。
それだけでわたしは陶酔してしまって、枕に深く頭をうずめる。
早く来て欲しい。
心臓の鼓動が、期待でどんどん早くなっていく。
彼がみじろぎする度に、わたし自信の体がビクビクと動いてしまう。こうしていると、女という性は常に男という性に屈服されているのではないかと思いたくなってしまう。男の野性に、女はどうしても惹かれてしまうものなのかもしれない。
彼の手の平が動いた。わたしの全身の産毛が、卵子を優しくつつむ柔毛のようにうごめいて彼をいざなおうとする。わたしを構成する全ての細胞が、彼を要求し、彼に要求されようとして、その活動そのものを自らの存在する意味のようにとらえているようだった。
わたしは、大きく深呼吸すると、自分が聖母にでもなったかのように彼に慈愛の目を向けた。無意識に彼の頬を両手で包む。
「キスするぞ、……ぴちゃ、ちゅ、ぴちゅ、じゅる、ぴちゃっ」
ああ、彼の舌を吸っているだけで達してしまいそうだ。わたしの本能が、全力で彼を受け入れようと奔走し、彼の本能へと接続と介入を試みているようだった。
彼の指が入ってきた。
意識が朦朧としてくる。びちゃびちゃという淫液の鳴らす音が恥ずかしい。クリトリスの裏側を刺激されると、ますます愛液があふれてきたようだった。
きもちいい…。
数瞬、意識がとんでいたようだった。
気づいたらさっきまでキスしてくれていた彼の唇はわたしのクリトリスを吸いたてていて、わたしの中をかき回していた指はそのままに、もう一方の手はわたしの胸へと伸びていた。
「ダメだったら!ああんっ。ほんとうに!死んじゃう!あ!おかしくなるよぉっ!」
気づいたら、わたしは歓喜の声を上げながら泣いているようだった。さっきから意識は白くなりっぱなしだ。
「ああ、だめ!はんっ!お願い!もっと!いや。あん!あん!あ、あぁうんっ!!んんーっ!マコト!マ、コトぉ!!」
彼の囁き声が、聞こえてくるのだが、脳が理解してくれない。耳だけは音波を感じ取り、せっせと電気信号へと変換してくれているのだが、受けての脳が使い物にならないほど脳内麻薬で蕩けてしまっている。
じゅるじゅると音を立てて彼が愛液を吸う。クリトリスを包皮の上から刺激される。肛門の周りをこそこそとツメで愛撫される。2本の指で膣の中を蹂躙される。乳首をつままれる。吸われる。乳房をもまれる。卑猥な言葉を聴かされる。言わされる。また、クリトリスを吸われる。
そうしたことが、電気信号となってわたしの脳へと洪水のように押し寄せてくるのだが、それを処理する機能は貧相で、すぐに満杯となってあふれてしまう。
一度目の絶頂は、彼にクリトリスを甘く噛まれてしまったとき。二度目はGスポットという器官を彼に強く刺激されてしまったとき。三度目は、彼がわたしに「変態だな」と口汚くののしったとき。それから先は感じ取れなかった。
「ダメなの・・・。もう。ちょうだい。マコト、早くマコトのおちんちん頂戴。もうわたしダメになっちゃってるから・・・。」
呂律の回らない舌でそれだけ告げると、彼は本気で心配したのか両手と舌を駆使した愛撫を少し和らげてくれたようだった。その合間をぬって、久々に大きく深呼吸できる。おそらくわたしの潮でびしょぬれになってしまった手を自分の胸の辺りでぬぐってから、彼はわたしの髪をなでてきてくれた。
「ごめんな、こんなに待たせて。」
彼の優しい声に、全身全霊が駆動するのを感じる。
彼のペニスが、すでにぐちょぐちょになってしまったわたしの膣へと入ってきた。
歓喜でおどりあがるように、背筋がびくんと反応してしまう。
「今日のお前、本当にどうしちゃったんだ?」
そんなの、わたしが知りたい。
溺れてるものがわらにすがるような思いで彼の首にしがみつくと、汗びっしょりの彼の体がわたしに密着した。それだけでわたしの興奮も最高潮に達してしまう。
彼は、動きずらそうに体制を整えると、激しいピストン運動を開始した。
「あ・・・!あっ!ああああああああああ!だめえええええええええ!!」
苦しすぎて、思わず彼の肩に歯を立ててしまう。申し訳ないことに、彼はその痛みを我慢してくれてるようだった。
「ダメっ!ダメ、だめ、だめ、ああああああああ!きちゃう、どうしよう!ああ!こわいよう!!」
彼の指がわたしの髪をすくようになでる。わたしは立てていた歯から力を緩めようとして、失敗しそうになった。あわててぎゅっと口を結ぶ。
二人とも無言になって、お互いの性器の感触を味わいあう。
荒々しい息遣いが耳元でひびき、その度にわたしの意識が遠くへと退いていく。
「んっ!んっ!んぅ!んっ!んっ!んっ!」
気持ちいい?
という声が聞こえてきた。このわたしの醜態が見えていないのか。答えはイエスに決まってる。
下半身から、全身が段々熱くなっているように感じるのは気のせいだろうか?
いま、わたしは下になってる?上になってる?それすらも分からない。マコトの腰が、懸命に動いていることと、わたしの腰もそれに同調してびっくりするぐらい動いていることぐらいは感じ取れる。
怖くなって目を開けてみた。良かった。まだマコトはわたしを見つめてくれている。
安心して目を閉じると、体位を変えられたみたいだった。
今はおそらく座位のはずだ。彼に思う存分しがみつける。四肢全てを彼に絡みつかせた。
「ばか、それじゃ動けないって!」
彼は後ろ手をついて、膝と肩のばねだけで腰を上下させているようだった。
もみくちゃにされて、わたしの全身は毛細血管全てが破裂したように真っ赤に染まっていく。
降参したのか、彼は正常位に戻したようだった。それでもわたしの脚がしがみついているのがおそらくうっとうしいに違いないのだが、わたしはそれを解くことができない。すでにわたしの体はわたしの意識ではなく本能に支配されていた。
「だめ、おく!だめえ!ああああああああ!あ!あ!あ!ああああああ!」
彼が腰をグラインドさせればクリトリスとGスポットがかき回され、ピストンすれば膣の奥底に当たる。わたしにはどこにも逃げ場所がない。
次に気づいたときは、彼の動きが緩慢になっていた。荒い息が耳にかかり、熱い頬が触れ合っている。
わたしの腕は相変わらず彼の頭をかき抱いており、お互いに汗をびっしょりとかいているのですべってしまってはつかみなおしている。
わたしの脚は…。どうなってしまっているのだろう。感覚が戻ってきていなかった。変な体勢だったからしびれているだけかもしれないが。
そして驚いたことに、いつの間にか彼は何度か射精を終えているようだった。わたしの膣の中に、熱いどろっとした液体があるらしい。そこから垂れて冷えたものがわたしのおしりを伝っているようだった。
「出し・・・たの?」
「お前、脚で締め付けてくるから・・・。どうしよう。」
「大丈夫。今日は。」
「あー。すまん。」
彼は本気で落ち込んでいるか、気に病んでるかしているようだった。彼の髪をなでてやりながら、
「ありがとう。」
とだけいうと、彼は安心したのかわたしの上で力を抜いた。ちょっとだけ彼の体重がかかってくるが、それも心地よい。
「あ、ごめん。」
彼がすぐにどいてしまうのももったいないので、また腕と脚でホールドしてやった。
「いいから。男の体重を感じるってのも、女にとっては快感なときもあるの。」
「そう、なのか?」
彼のモノは、まだ勢いを衰えていないようだった。わたしの中に突き刺さったまま、びくんびくんと痙攣を繰り返している。
「すげー、はっはっ、よかった。はー。」
本当に全身の力を抜いてしまったのか、今までの倍の重圧が全身にかかる。だからといってさほど辛いわけではないが。
「あんたの、まだ抜けないじゃない。」
「そんなこと、笑顔でいうな。恥ずかしい。」
「またぴくって動いたわよ。」
「おめーが可愛いからだ。」
「う。」
どうやらわたしの負けらしかった。
「今日は凄かったな。勝因はなんですか?解説の和泉さん。」
ちょっと考える仕草をしてから、彼の頭をぽんぽんとたたいた。
「多分、あなたの匂いをいっぱい嗅いだせいよ。」
わたしは、今日最高の笑みをマコトにプレゼントしてやった。
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